2014年6月7日
今週は出張でサンパウロから西南西約400kmに位置するParana州の州都Curitibaに行きました。
ここは日本人やドイツ人の移民子孫が多いとの事で、街の入り口に日系移民が建立したモニュメントや、市内中心地に日本公園Praça de Japão があり、何となく親しみのわく環境です。
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ブラジル先住民言語であるTupi語で「マツボックリの地」を意味する人口180万人のこの街は、サンパウロ(人口1100万人)と比べると、全体的にゆったりした造りになっていて、交通渋滞も然程激しくありません。
この渋滞解消に役立っているのが公共交通機関であるônibusです。
地元の新聞Gazeta do Povo(直訳すると"人民新聞")に付いてきたW杯用街のガイド冊子によると、料金は何処まで乗っても一律R$2.70(125円)で、車体の色で行き先が判別出来るそうです。(なのにバス路線図がガイドに載っていません。)
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バスは1970年代に整備が始まった専用のレーンを主に走っており、これが渋滞を緩和する効果を発揮している様で、これを発案して導入したのはクリチバのあるパラナ州で最初の日系知事なのだそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=JreW6tXvWYU
オニブスのôniと言う部分は英語やスペイン語のomniに相当し、「全ての」と言う様な意味合いを持ちます。全ての人を載せるからなのか、全ての方向に行くからなのか、判りませんが、スペイン語でもBus(ブス)で通じていたバスの呼び方が些かややこしくなっている様にも思えます。(サンパウロでもリオでも何処でもブラジルではバスはオニブスです。)
ブラジルでオニブス?と言うと連想するのはオオオニバス(大鬼蓮)。
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子供の頃読んだ雑誌に池に浮いた巨大な蓮の葉に子供が乗っている写真が掲載されていて、大いに憧れたものです。
学名はVictoria Amazonicaと言う洒落た感じで、今でもやっぱり乗ってみたいと思います。しかし、88㎏の体重では、オニブスはともかく、オニバスは無理でしょうね。
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