この週末、珍しいストライキがアスンシオンで発生しています。
レストラン組合によるクレジットカード拒否の動きです。
この記事によると、使用を拒否されるのはVISAとMasterの2ブランドで、他のカードは使用できるとのこと。かつては店の総売り上げの4割程度だったカードでの支払いが現在は9割にまで達しており、4~7%とされるクレジット会社の手数料がレストランの収益を圧迫しているそうです。
こうした動きに対し、消費者保護庁(la Secretaría de Defensa del Consumidor y del Usuario =Sedeco)は支払い方法を選別する商活動は罰せられる行為であるとの見解を発表しています。
パラグアイでも殆どの銀行や金融機関がクレジットカードを発行していますが、VISAとMasterの場合、その元締めとなるのはBancardという電子決済を管理する会社で、各銀行も最終的にはBancardのシステムで金銭の遣り取りを行います。
クレジットカードで決済するということは、各レストランや商店と、その取引銀行の情報の遣り取りだけでなく、Bancardも通すことで手数料が嵩む訳です。とは言え、それぞれの銀行が独自の電子決済機能を開発したり維持することが出来る訳ではないので、こうした専門の会社が仲介する訳ですが、一般消費者の知らない金融機能が今回の抗議ストに発展したものです。
パラグアイに住んでいて面白いのは、スーパーマーケットによる特売日の存在です。そんなのは日本にもあると言われそうですが、パラグアイのユニークなのは、毎月1回か2回、特定の銀行のクレジットカードを使って買い物をすると、店の商品全てが2割前後の割引の対象になるもので、日本でも5%程度までは知られていますが、20%というのは相当大きな割引率と思われます。
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毎月こうした日があるということは、普通の日にお客さんが減るのでは?と懸念される声も聴かれますが、普段でも多くのお客さんが出入りしている様子で、平日と特売日の売り上げについてのデータは得られていません。
何故こんなお得な仕組みが機能しつづけるのか?について、詳しく研究してみようと思いますが、消費税10%値上げでもめる日本から、一度特売日を覗きに来ませんか?
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