6月21日は日本の夏至ですが、南半球では冬至でした。
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GoogleのDoodleも冬至バージョン。
今週はパラグアイ西部に広がるチャコ地方の最西端のアルゼンチン国境地域Dr Pedro P. Peñaを訪問しました。
ここは先住民の保護地域で、今でも自給自足を基本とした生活を営む人たちが約4千人が住んでいますが、電線も携帯電話もつながっていない環境で、国境を流れるピルコマヨ川で獲れる魚、手付かずの森林の中で行う牧畜や、天然素材で作る民芸品の販売で現金収入を得ているのですが、行政や外国政府・キリスト教団体等からの支援の御蔭で病院や学校・教会などの設備も整っており、ブラジルやアルゼンチン等周辺大国の大都市近辺で経済的に厳しい生活を強いられている低所得者層の人達よりは充実した環境であるように感じました。
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漁に使う投網
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村の診療所は自家発電機で運営
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Palo Santo(緑檀)で自作した民芸品を手にする青年
パラグアイの魅力は、300%を超える世界一の食料自給率に代表される豊かな土地と農産物ですが、一方で人材資源の質の高さも数えられます。
先住民は世界一と言われる豊富な薬草や樹木の使い方にも精通しており、こうした情報を如何に掘り起こして活用できるようにするか?も今後の課題と言えます。
帰り路の途中、キリスト教修道会が運営する小中一貫校に立ち寄りましたが、ここの修道女の皆さんはチャコ地方の農場で働く小作家族の子供達を全寮制の学校で育てる一方、先住民部落の教育にも当たっており、かつての日本の田舎の様な暖かな雰囲気を感じ取って帰ってきました。
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(上)学校の食堂 (下)パン工房 調理も片付けも先生と生徒が一緒に行う
実は今回の訪問時、出発前のアスンシオンの気温が高めだったので軽装備で出かけたのですが、冬至直前のチャコ地方の気温は首都よりも5℃ほど低く、風邪を引いて帰ってきました。しかし、先住民手作りのハチミツを購入して服用したところ、風邪は悪化することなく快方に向かています。
冬至を過ぎても寒い日は続きそうですが、パラグアイの発展は益々熱を帯びてきます。
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