南米南部では現在も深刻な雨不足が続いており、パラグアイ川も大幅に推移が低下して1860年に三国戦争に投入されるべく英国から持ち込まれ、ブラジルの攻撃を受けて沈没していた蒸気船Paraguarí号が川底から姿を現し、「歴史的遺産の復活」と話題になっています。 https://www.lanacion.com.py/gran-diario-domingo/2019/11/17/el-resurgimiento-del-paraguari/ 日本の幕末に当たるこの時期、鉄道が敷設されており、大英帝国とのつながりが強かったパラグアイは既に国内に自前の製鉄所も持つ当時南米最強の国家であったと言われています。
この水位の低下は一方で物流を水運に大きく依存するパラグアイ経済に大きな打撃を与えており、クリスマスを控えたこの時期に商品が届かないとの悲鳴も報道されています。
蒸気船が発見された対岸は現在大規模な開発が進んでいて、将来の工業団地や住宅地として有望視されています。この週末はパラグアイ初のボートショーも開催され、現場は華やかなムードに包まれていました。
この現場に立つと、パラグアイの復活も遠くないと感じた次第です。
ところで、選挙結果の不正に関する指摘を受けて先週末辞任を表明したボリビアのモラレス前大統領が今週火曜日未明メキシコ政府が派遣した軍用機に乗って亡命を果たしましたが、途中給油の為にアスンシオン空港に立ち寄りました。https://www.ultimahora.com/avion-el-que-viaja-evo-morales-deja-paraguay-y-va-rumbo-mexico-n2854306.html この際、燃料だけでなく多額の金品をパラグアイから持ち出したとの報道がありましたが、真相については語られないまま今日に至っています。 モラレス氏は亡命先のメキシコで自信の復活を約束しましたが、こちらの復活はご遠慮申し上げたいところです。
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