2017年5月20日
農牧業主体のパラグアイでは、強い省庁というのが特定しにくいのですが、頻繁に報道に搭乗するのがMOPCことEl Ministerio de Obras Públicas y Comunicaciones(公共事業・通信省)です。この役所は、読んで字の如く公共事業と通信というインフラの根幹を成す事業を管轄するところで、何かに付けて出てくる名前です。
昨日の報道ではMOPCが2009年に24の会社と結んだ工事契約を取り消す(MOPC rescindió 24 contratos con firmas que no cumplieron con obras adjudicadas desde el 2009)というニュースが報じられました。http://www.lanacion.com.py/negocios/2017/05/19/mopc-rescindio-24-contratos-con-firmas-que-no-cumplieron-con-obras-adjudicadas-desde-el-2009/ パラグアイでは今のCartes大統領が政権に就いた2013年8月以降、目覚しい経済発展が進んでいて、特に道路や河川のインフラ改善は、他の南米諸国と比べると、猛烈な勢いとも言えるスピードで工事が行われています。 こうした動きは、ウルグアイ等近隣の業者が入って競争が激化し、生き残りの為に既存の業者も効率化を進めている結果とも言えますが、今回の報道は、そうした動きに対処できない旧来型の業者が排除されたものとも考えられます。 一方で、インフラ整備の推進に同調して交通量も増加しており、アスンシオンでは一日あたり86万台ものクルマが走り回って渋滞を激化させているとの報道も出ています。(アスンシオン拡大エリアの人口は約200万人) http://www.ultimahora.com/ciudadanos-saben-poco-la-tarifa-estacionar-la-calle-n1086447.html このニュースによると、道路で所定の場所に駐車するには月に60万ガラニ(約12千円)を支払わなければならないそうですが、誰もそうしたシステムが存在することを知りませんし、誰が徴収するのか?どうやって支払うのか?といった根本的な情報も共有されていないのが実情とのことです。 それから今週は隣国ブラジルでテメル大統領の汚職関与が報道され、またまた資格取り消しが議論され始めました。ブラジルがくしゃみをすると風邪を引くパラグアイ経済でしたが、最近は逆に作用しているとの説もあります。いずれにしても、情勢変化は要注意です。 日本は急に暑くなってきた様ですが、南半球のパラグアイは今月になって気温の低い日が続き、風邪で学校を休む生徒が増えているそうです。 http://www.ultimahora.com/registran-ausentismo-20-cuadros-respiratorios-escuelas-n1086519.html 寒くなっても自宅に暖かいシャワー設備の無い家が多いパラグアイで、最近流行っているのが電気式の瞬間温熱シャワー。シャワーに電気って気持ち悪い感じですが、頻繁に故障するこのシステムを改善する画期的な器具が発売されているというニュース。家庭用電圧が220Vと高いパラグアイならではの面白グッズです。 📷 季節の変わり目、皆さんもご自愛ください。
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