拙宅のアパートでは炊事も風呂も電気を使っていますが、戸建て住宅の多いパラグアイでは、シャワー用温水は電気で沸かす一方、炊事用にはボンベに入ったプロパンガスを使う家庭が多い様です。
今週は、その家庭用プロパンガスが値上げされるというニュースが流れました。
https://www.lanacion.com.py/negocios/2021/09/14/nuevo-reajuste-del-precio-del-gas-600-guaranies-por-kilo-y-300-por-litro/
キロ当たり600ガラニ=約10円、1リットル当たり300ガラニの値上げということ。
この値上げによって10㎏ボンベ一本のガス価格はおよそ9万ガラニ=1500円になるとのこと。
実は7月にも800ガラニ/㎏の価格改定があったばかりで、調べてみるとガスの値段はかなり頻繁に改訂されています。
因みに2019年4月の記事によると、当時67000ガラニから71000ガラニに値上げされたとのこと。
https://www.abc.com.py/nacionales/subio-precio-del-gas-1710035.html
日本でも大都市圏以外ではプロパンガスが主体ですが、ボンベのサイズは50㎏、標準的な一か月の使用量を20㎥として地域差があるものの、概ね1万円前後というコストと言えます。1㎥が約2㎏ですから、20㎥=40㎏、ざっくり10㎏で2500円とすると、パラグアイの方がまだ四割ほど安い計算ですね。
パラグアイで消費されるガスは殆どが隣国ボリビアからの輸入品、国境に近いVilla Montesのガス田で産出されるガスをローリー車に積んで運ばれます。
今週は新しいアップル製品が発表されましたが、米ドルでは全機種の価格から据え置きとなった新型iPhoneですが、日本では為替レートの設定が120円/ドルを超えて価格が上がっています。
いわゆるステルス値上げの一種であると思いますが、そうした報道は見当たりません。世界でも有数の頭脳集団であるアップル社が、今後の日本円は米ドルに対して下落する、とみている証拠でしょう。
新型コロナによる物流の停滞や天候不順による農作物への影響などから色々な価格の改定=値上がりが目立ってきています。
ドル建てで値上がりした原材料の価格が、更に円安効果を伴うと、円建てでは大幅な価格改定を余儀なくされることが予想されます。
世界的にワクチン接種が進み、コロナ感染の程度はこれまでよりは緩和されているように見えますが、経済を取り巻く環境は厳しい状況から抜け出していない今、必需品の優先順位を如何につけるか?も考慮すべき時期を迎えているように思います。
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