今年もSemana Santa=聖週間=イースターが始まりました。
今日日曜日は始まりのDomingo de Ramos、直訳すると花束の日曜日ですが、英語ではPalm Sundayと言う様に、ヤシの日曜日。写真でお分かりの通り、ヤシの葉を編んだ飾りを飾って救世主の復活を祝うことになっています。
そのSemana Santa、普段なら大勢の善男善女が教会に集まり祈りを捧げている訳ですが、今年も昨年同様、パンデミックの中での蜜を避けたオンラインでの集会となりました。
いつもなら、道路の信号脇で多くのヤシの葉飾りが売られる光景を目にするのですが、昨日から再強化された外出規制の結果、今年は売り子の姿もあまり見られず、ひっそりと静かな聖週間の始まりとなりました。
下の写真は昨年のSemana Santaで司教がヘリコプターに乗ってアスンシオン上空から人々に祝福を与える様子、今年も来週の日曜日Domingo de Páscoaには同じように爆音上空を飛ぶヘリコプターを目撃できると思います。
本来なら救世主キリストの復活を祝う週であると同時に、一年で最も長い休みということで、長期の旅行に出向く人たちで道路も空港もごった返すのですが、今年は昨日から移動制限が再強化されたために金曜日までに移動を済ませ、多くの人達が自宅でひっそりと身体を休めることになったようです。
一方、日本でも報道されましたが、パラグアイでワクチン不足が伝えられ、旧市街でプロの騒乱屋主導でデモが続きましたが、ここにつけこんで中国が台湾との断交を条件にワクチンの提供を申し出るという暴挙に出ました。しかし、この申し出はデモ騒動も中国が焚きつけたものであることを裏付ける証拠となり、多くの国民の反発を買うことになったのみか、中国と対立するインドがワクチンの提供を申し出るという結果を招きました。
台湾断交圧力はコロナ以前からあった訳ですが、コロナ禍が始まって以降、不良の医療品を送り付けたり、ワクチンで釣ろうとしたり、とあの手この手で自国寄り政策を取らせようとする中国です。
しかし、見た目は美しいが長持ちしない花束作戦には見向きもせず、将来にわたって長く花を咲かせるような根のシッカリした外交関係を強化して欲しいと多くのパラグアイ国民が期待しています。
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