2017年6月4日
実業家出身カルテス大統領の傘下なので、情報は常に政府寄りと言われるLa Nacion紙ですが、今年のパラグアイの経済成長見通し(pronóstico de crecimiento del PIB)が国際通貨基金IMFによって上方修正されたというニュースは、客観的な事実を報じています。
http://www.lanacion.com.py/destacado_edicion_impresa/2017/06/03/fmi-aumenta-su-pronostico-de-crecimiento-del-pib-local-a-43/
この記事によりますと、IMF(スペイン語ではFMI)は年初にパラグアイのGDP成長率を3.3%と予想していたものを、今回の見直しで4.3%に修正したそうで、その他の金融機関等も軒並み3~5%の経済成長を見込んでいます。
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パラグアイに着任して1年が経過しましたが、最初に当地を訪れた2015年1月から2年半を経て、本当にこの国の経済成長のスピードに驚かされています。
2012年にリマに赴任した時に同じ印象を持ち、ペルーが現在も南米の優等生の地位に定着したことを思うと、パラグアイの地味な安定感と現在の成長ぶりが続けば、将来は素晴らしい国になるだろうとの予感を抱かせてくれます。
因みに再選を目指していたカルテス大統領は、3月末に発生した反対派の暴動騒ぎから4月に再選を断念、先週は後継候補として弱冠39歳のSantiago Peña財務大臣が与党コロラド党の正式候補として指名されました。
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パラグアイ政界のプリンスの登板となる訳ですが、本人は昨日の電子版でも“Sueño con un Paraguay mejor”(パラグアイをより良くする夢)との抱負を語っていました。
一方、錦織選手の活躍が期待されているフレンチオープンテニス大会ですが、パラグアイのVerónica Cepede Royg選手もロシアやコロンビアの強豪を破り、勝ち進んでいます。
パラグアイはテニスも人気のスポーツで、1979年には同じフレンチオープン(パラグアイではフランス風にRoland Garrosと言います)でVíctor Manuel Pecci選手がBjörn Borg選手と決勝を戦って準優勝し、国民的英雄になっています。
📷 記念切手にも登場したペッシ氏は現在スポーツ庁長官。
日本の鈴木大地氏と同じ、選手出身の政治家となった訳ですが、地道な育成を行うパラグアイ、スポーツの分野でも明るい未来が予想されます。
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