2017年7月15日
以前、アスンシオン郊外に出来た豪華な老人ホームのことを書きましたが、この運営母体となっているIPS(Instituto de Prevision Social=社会保障庁)に、IDB(InterAmerican Development Bank=米州開発銀行)が融資し、パラグアイの優良企業に新たな貸し付けが検討されているという報道がありました。
http://www.lanacion.com.py/negocios_edicion_impresa/2017/07/15/el-bid-analiza-a-cinco-empresas-interesadas-en-prestamo-del-ips/ パラグアイの社会保障の仕組みは、全ての給与労働者一律にIPSへの加入が義務付けられ、給与のうち、雇用主が16.5%・被雇用者本人が9%を負担して保険に加入、この保険金をIPSが運用して医療保険のみならず社会保障事業を行うというもので、実情では国民の三割程度しか加入していないとも言われるものの、現政府は納税率の向上とともに、IPS加入率の引き上げも目指して同事業への協力をIDBに依頼し、実現したのが今回の報道内容ということになります。 📷 http://portal.ips.gov.py/portal/IpsWeb パラグアイではブラジルとののItaipu水力発電所と、アルゼンチンとのYacyreta水力発電所が発電事業で大きな歳入を得ていて、これらの事業団も社会事業に大きな貢献を果たしていますが、アスンシオンに居る限りはIPSと公共事業省MOPCの看板が目に付きます。 http://www.mopc.gov.py/ IDBは現在の南米で最も成長著しいパラグアイへの融資増枠に動いている模様で、こうしたカネの流れにより、益々社会インフラが充実することが期待されています。 ところで、先週から毎年恒例の国際農牧・産業博覧会Expo Feria Internacional de Ganadería, Industria, Agricultura, Comercio y Serviciosが開催され、昨日はCartes大統領以下主要閣僚も出席して盛大な一般公開開会式が開かれました。 http://expo.org.py/ 📷 昨年は初めて出向いて大いに参考になったこのイベント、テレビでも頻繁に紹介しており、今回もまた出かけてみようと思いますが、週末は人出が多すぎて駐車場の確保にも苦労しそうな上、暑いので、23日までの会期のどこかで、夕方にでも出向いてみようと思っています。 真冬なのに30℃を超す気温となった今日土曜日は、日本と同様外出には熱中症対策が必要となっていますが、予報では明日から一転して寒気に襲われ、最低3℃・最高13℃という真冬本来の気候になるようです。近々パラグアイにお運びの際は、服装の準備も夏物冬物両方必要になりそうです。
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