映画『2001年宇宙の旅』の冒頭に登場する不思議な黒い石板モノリスとソックリな金属板が米国ユタ州の砂漠の中に突然現れた、と話題になったのは11月中旬。この板はその後世界の各地に出現しているようですが、今週はパラグアイでも発見されたとのニュースが報じられました。
https://www.ultimahora.com/aparece-misterioso-monolito-supuesto-codigo-morse-paraguari-n2918115.html アスンシオンからクルマで1時間ちょっとのParaguaríという街の近くにあるCerro Hû(フの丘)を見上げる国道沿いに木曜日突然現れたパラグアイ版モノリス。モーゼの十戒の文言も添えられていたそうです。 https://www.google.com.py/maps/place/Cerro+H%C3%BB,+Paraguar%C3%AD/@-25.6222048,-57.1759656,13026m/data=!3m1!1e3!4m5!3m4!1s0x945c3c96a17fa337:0x34f847b420eaad!8m2!3d-25.6094185!4d-57.1282806?hl=es-419 パラガリはアスンシオンから南の街エンカルナシオンに行くときに通るところで、自家製フルーツポンチを食べさせるドライブインがあり、フの丘の他にも手前にあるYaguarónの丘とともに、アスンシオンから手軽に行ける行楽地として人気です。 このモノリス=モノリートは如何にも真似して建てましたって感じがしますが、国道1号線のバイパスが出来て最近さびれ気味になっていたパラガリにお客さんを呼び戻す役割を果たせば良いのかも知れません。 映画の影響でモノリスとは不思議な石板というイメージが強いのですが、元々は建築や彫刻に使われる一本岩のこと。有名なリオのPão de Açúcar=ポンジアスーカル(砂糖山)もモノリートのひとつ。 これほど有名ではありませんが、コロンビアのメデジン近郊Guatapéにあるモノリートも相当インパクトのある巨石です。 こちらはリオの様なロープウェイやエレベーターは無いので、740段の狭い階段をひたすら登らなければならないので、相当大変ですが、苦労する価値は大いにあります。 こんなにインパクトの強い景色はなかなかありませんが、真っ平らなパラグアイもCerro Corá国立公園など、地面の隆起した面白い景観の場所は沢山ありますので、いつか行ってみたいリストに加えてみてください。 ところで今日の言葉monolito、monolíticoという形容詞になると、一枚岩の・確固としたという意味で使われます。コロナ禍で世の中が大変なことになっていますが、こういう危機の時にこそ、皆が力を併せて切り抜けよう!というメッセージが世界に込められているように思います。
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