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  • 執筆者の写真Kaz Suzurida

パラグアイの言葉 ganadería(ガナデリア)=牧畜・畜産 英:cattle raising 葡:criação de animais domésticos

2016年7月16日

7月2日から17日にかけて、パラグアイ最大のイベントの一つ、EXPO Feria Internacional de Ganaderia, Industria, Agricultura, Comercio y Servicios(国際畜産・工業・農業・商業・サービス博覧会)が開催されていました。

このイベントは元々パラグアイの牧畜関係者が牛や山羊などの品評会として35年前に始まったイベントで、会場はアスンシオンの隣町であるMariano Roque Alonsoの牧場が拡大して正式のイベント会場となっているところで開催され、週末や夜間には大変多くの来場者でにぎわっています。

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最も重いこの牛は1,068kg=1トン超!

因みに今回の品評会で最も高値が付いたのはBrangusという品種の種牛で、価格は9千万ガラニ(約170万円)。📷

日本では昨年末、最も高い値が付けられた680kgの松坂牛が3,310万円で落札されたと報道されました。

通常、日本で飼育されている肉牛の価格は一頭80~100万円、パラグアイは600~800米ドル相当と言われていますので、枝肉1kgの値段は日本の十分の一以下ということになり、南米の肉の安さが実感できる数字です。

価格は日本が10倍以上の牛肉ですが、生産量はなんとパラグアイと拮抗していることが判りました。

このデータ(米国農務省)によると、パラグアイの生産量が59万トン、日本が47.5万トンだそうで、量だけ見れば世界15位と17位で国土面積同様、似ていますが、人口700万人弱のパラグアイと1億人以上の日本とでは一人当たりで計算すると消費量も当然違っており、パラグアイは世界で5番目に牛肉を消費する国であることが判ります。

先週ご紹介したとおり、パラグアイの主たる産業は農業ですが、とりわけ畜産業は専有面積では国土面積406.75㎢の半分を占める重要産業であることが、以下の数字から読み取れます。農地面積と耕地面積の差の部分が牧草地となりますから、パラグアイでは農地のほとんどが牧草地ということが判ります。

ただ、出展によって数字に偏りがありますので、どのデータを取り上げるのが妥当か?はこれから調べて行くことにします。

世界の農地面積ランキング

パラグアイ 215千㎢ 50位  日本 45千㎢ 93位

耕地面積ランキング

パラグアイ 4,585千ha=45.85千㎢ 56位 日本 4,537千ha=45.37千㎢ 58位 

森林面積ランキング

パラグアイ 172千㎢ 32位  日本 250㎢ 23位

WIKIでの耕地面積ランク

パラグアイ 30.6千㎢ 72位  日本 47千㎢ 52位

牧畜が重要である産業構造は今後も変わらないと思われますが、今回のEXPO会場を訪れると、消費やサービス業で、色々な活動が活発化している様子が理解できましたし、農業や林業にも注目して、日本との関係を深めて行きたいと考えています。

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