Kaz Suzurida
パラグアイの言葉 escolarización(エスコラリサシオン)=就学 英:schooling 葡:escolaridade
2017年11月11日
日本の先輩から調べ物を頼まれて、パラグアイの小学生の事情を調べたのですが、一昨年末の調査結果として6歳から17歳までの就学率が93%であることが判りました。http://www.lanacion.com.py/2016/08/05/la-escolarizacion-alcanza-93/
記事によると、国民の識字率も95%とのこと。別のデータベースからは就学率の国際比較や識字率についての国際比較を見つけたので、併せて御紹介します。http://www.nationmaster.com/country-info/stats/Education/School-enrollment%2C-primary/%25-net
順位 国名 就学率 識字率
1 日本 99.94% ー
14 アルゼンチン 99.12% 98.09%
56 キューバ 96.36% 99.75%
67 メキシコ 95.58% 94.47%
71 エクアドル 95.15% 94.35%
84 ペルー 93.73% 94.17%
97 チリ 93.06% 96.26%
101 ベネズエラ 92.28% 97.12%
108 米国 91.88% -
137 中国 86.85% 95.12%
147 コロンビア 83.86% 94.24%
149 パラグアイ 83.49% 95.07%
150 ボリビア 83.43% 92.45%
170 ブラジル 69.76% 91.72%
https://data.worldbank.org/indicator/SE.ADT.LITR.ZS
2010年前後の調査結果を纏めたこの表から読み取れることは、パラグアイの教育レベルが現政権になって大幅に改善していること。
数字の信憑性に疑義のあるキューバやアルゼンチン・ベネズエラは別としても、中南米の就学率や識字率はほぼ横並びともいえます。
どこの国でも不登校の生徒は居ますので、似たように見えますが、パラグアイの場合、平日の日中路上でウロウロしている子供を見かけることは殆ど無く、就学率は他の南米諸国よりは高いだろう、というのが生活実感です。
ただ、正直すぎるブラジルの数字は実態を表しているとは言っても驚きですし、米国の就学率の低さにもビックリ。就学率を引っ繰り返した非就学比率でもブラジルは上位に食い込んでいます。
http://www.nationmaster.com/country-info/stats/Education/Children-out-of-school%2C-primary-per-1000
パラグアイの子供の遊びにTikichuelaというのがあって、フィンランドの協力を得てこれを算数教育に取り入れているそうなのですが、日本も米州開発銀行=IDBを通じてこのシステムを支援しているようで、先代大使がパラグアイの小学校をIDB代表とともに訪問している写真を見つけました。
http://www.oei.org.py/index.php/representantes-del-gobierno-de-japon-y-del-banco-interamericano-de-desarrollo-visitaron-dos-escuelas-que-implementan-el-programa-matematicas-en-mi-escuela-serie-tikichuela/
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YouTube 動画 Documental Colegio Japones Paraguayo をプレビュー