2017年12月16日
北半球各地はかなりな寒さに襲われているようですが、パラグアイでは遂に本格的な夏がやってきました。今週は毎日日中40℃近い暑さで、建物の外に出ることが憚られました。
この暑さは来週も続くとの予報です。
https://www.accuweather.com/es/py/asuncion/257012/weather-forecast/257012
この猛暑の中、日本から世耕弘成氏が経済産業大臣として初めてパラグアイを訪問してくださいました。アルゼンチンのブエノスアイレスで開催されたWTO世界貿易機関の大臣会合に出席された後に、日本企業の進出先として注目されているパラグアイに立ち寄られたもので、一泊一日の短い日程ながら、大統領予備選前で超多忙のカルテス大統領やレイテ商工大臣との面談をこなされ、更に当地の日本人社会関係者との面談や進出日本企業の現場視察も駆け足で行われました。
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商工省でのLeite大臣との面談で、パラグアイ名物テレレ茶で暑さを凌ぐ世耕経産大臣
精力的な大臣を見習うべきとは思うものの、外気温が体温を超えると、本当に何も手をつける気力が失せてくるのが実態です。
で、今日の言葉は無気力を象徴するdesaliñada。abc color紙の電子版で見つけました。
http://www.abc.com.py/edicion-impresa/locales/cientos-de-personas-acudiran-a-una-desalinada-costanera-1658797.html
この記事が訴えているのは、アスンシオン市民の憩いの場であるCostanera(河岸道路)周辺のメインテナンスが悪く、また遊泳禁止となっているパラグアイ川に入って泳ぐ人が増えているのに監視体制がなっていない、と言う事。
でも、この記事を読んで逆に関心するのは、この程度の補修漏れや落書き、監視不足を「問題」と指摘するパラグアイの健全さ。アスンシオンを訪れる周辺諸国の駐在員が口にするのは、道端のゴミや建物への落書きの少なさや、治安の良さであり、監視が無くても一定レベルの公共心が保たれている国民性を称賛する声が上がります。
そもそも、記事に書かれている程度のことに目くじらを立て、「いい加減」と批判する道徳精神があることは、毎朝のテレビニュースで日々市内の色々なところの修繕不足を嘆いていることが番組として成り立ったサンパウロよりも立派なことだと思います。
勿論、電車が定刻より少し早く出発すると社会問題になる日本とは比べ物にはならないものの、中南米という括りの中では決していい加減でなく、最も道徳的に優れた国がパラグアイであると断言できます。
話題まで暑苦しくなったので、息抜きに日本の友人のお嬢さんが紹介してくれたラテン音楽をご紹介します。米国で大ヒットして日本でも注目されているCamila Cabelloというキューバ出身若手歌手のHavanaという曲、漸くパラグアイのラジオ局でも流行り始めました。
https://www.youtube.com/watch?v=BQ0mxQXmLsk
冒頭はコメディ映像で、音楽は2分30秒から始まります。こっちはカリブ文化ですから、無精で退廃的な雰囲気が売り物です。真面目な国民性のパラグアイでどれだけ受けるか、楽しみです。
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