2017年2月11日
今週木曜日は在パラグアイ日本大使公邸で執り行われた「平成28年秋の叙勲」の伝達式にお招きを受けて出席してきました。
一年にも満たないパラグアイ生活ですが、着任早々から同胞の諸先輩に大変お世話になり、パラグアイ社会で日本人・日系人が如何に重要な役割を担っているか、認識できていたつもりですが、普段身近にお付き合い戴いているお二人の方々が叙勲の栄に浴され、その伝達の儀式にお招きいただけたことは、格別に貴重な経験になりました。
日本全体では、秋の叙勲だけで4,055人の方が表彰された様ですが、在外居住者に絞ると、9カ国から僅か13名が選ばれているのみで、そのうちお二人がパラグアイから出られたことを本当に凄いことであり、誇らしく思う次第です。
改めて勲章の種類や位置付けについて調べてみましたが、年齢が満70歳を超えないと授章対象にならない規定があることに驚きました。
しかし、今回の伝達式の最大の驚きは、大使館での伝達式にパラグアイの農牧大臣と商工大臣が参列されたこと。
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農牧業がGDPの過半を占めるパラグアイでは、農牧大臣は商工大臣と並んで経済閣僚のツートップ。
その二人が経団連会長に相当するUIP(パラグアイ産業組合)会頭と三人揃って出席されたのにはビックリ仰天でした。経団連会長は伝達式後に日本食料理店で行われた祝賀会にも農牧副大臣と共に出席され、今回勲章を授与された元在パラグアイ商工会議所会頭への敬意を全面的に表明しておられました。
昨年9月の日本人移住80周年記念式典に、大統領以下主要閣僚並びに上下院議長・最高裁長官等パラグアイ政権の中枢が全員出席していた様子を思い出し、改めてパラグアイにおける日系社会の地位の高さや、それを築いてこられた先人諸先輩のご尽力に思いを馳せた次第です。
今週水曜日には自分自身57歳の誕生日を迎えたのですが、7年前の50歳の誕生日を合弁会社事務所でベネズエラの20年来の仲間達に祝ってもらったことを思い出し、これから7年後、20年後に何を為すべきか、についても想像力を働かせることになった一週間でした。
勲章や叙勲を現すスペイン語はcondecoracionですが、英語では装飾を表すdecoration。デコレーションと言えば、我々の世代はクリスマスケーキを思い出します。でも、カトリック中心の南米諸国でデコレーションと言えば、クリスマスとカーニバルの豪華な飾り付けです。
パラグアイ南部の街Encarnacionでは先にもご案内した通り、1月末からカーニバルの出し物が始まっていますが、今週は生憎の天候で金曜日の山車は延期になったとのこと。折角の飾り付けもお天気には勝てなかった様ですが、リオやサンパウロに負けない立派なサンボドロモ(サンバパレード専用会場)の写真が新聞に載っていましたのでご紹介します。凄いでしょう。
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ブラジルでもこの時期は雨が降りますし、一昨年はサンパウロのサンボドロモに出向いたものの、昨年は雨の予報で自宅でテレビ観戦(チーム同士の戦いです)したのですが、雨にもマケズ競い合うサンバチーム、パラグアイでも応援したいものです。
来週はパラグアイでのカーニバルのデコレーションの模様をお伝えできるよう、てるてる坊主でも吊るしましょう。
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