この5年間ずっとLa Nacion紙を購読してきましたが、先月たまたま間違ってabc color紙が配達され、物理的な紙の質や印刷技術の違いが気になり、今月から慣れたLN紙からabc紙に切り替えました。
パラグアイの主要紙は電子版も充実しているので、紙版をGs.6000(約90円)出して購読するのは無駄との考え方もありますが、新聞は紙で読むことに意義があると感じております。因みにabc紙は日曜版はオマケ雑誌付でGs.10,000=約150円。La Nacion紙は全ページ電子版で無料で読むことができます。
今日は先ず、そのオマケ雑誌の記事を御紹介します。題してEnigmatico brote esmeralda (不思議なエメラルドの蕾)
以前も御紹介しましたが、パラグアイ名物のオオオニバス(Victoria regia, グアラニ語でyacaré yrupe)が見ごろとなっているという話。オオオニバスの自生区があるアスンシオン近郊のLimpio市を流れるParaguay川上流域Piquete Cuéで観られる素晴らしい群生の様子を報じた記事です。
ただ、La Nacion紙にも少し前に掲載された記事によると、オオオニバスは絶滅危惧種となっていて、喫緊の保護政策が必要とも書かれています。
同じハスの仲間である台湾蓮がアスンシオン空港近くのÑu Guasu公園で美しい花を咲かせているとの記事も見つけ、昨日行ってきました。
Parque Ñu Guasuというのは25haの広大な面積を持ち、一周5㎞の歩道が整備された公園ですが、その中に2006年に台湾政府が整備した台湾庭園があり、ここで蓮の花の群生を観ることができます。
昨日土曜日の午後は大勢の歩行者やランナーが出向いており、蓮の池もさぞかし凄い人出と思いきや、近くに寄って撮影している人の姿はなく、遠くから花の様子を見ながら黙々と歩くか走る人達ばかりで些か拍子抜けしました。
前述のオオオニバス群生地も、観光用の手漕ぎ船が出ているものの、日本の観光地の様な賑わいが有る訳ではなく、観光地としてテコ入れをすれば、資源保護にも経済開発にもつながるのに、勿体ないと感じる次第です。
こういう可能性を秘めた観光地候補がパラグアイ国内には沢山ありますし、主要産業である食糧資源の付加価値化についても殆ど着手されていないのがパラグアイの現状。
日本の知恵と技術を使ってより良い環境整備が出来ると良いと思います。
一方、昨日再び東北地方を地震が襲いましたが、緊急時の食糧の確保こそは日本にとっての最重要課題。
御釈迦様が歩いた蓮池の畔から垂らした蜘蛛の糸の如く、パラグアイと日本の更なる関係強化が出来れば両国にとって素晴らしい将来像が描けます。どちらが極楽でどちらが地獄ということなく、相互に助け合うことこそが、両国を極楽に導く糸であり、相互発展の蕾になる筈です。
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