2017年3月17日
今日は大規模な水田の視察に行ってきましたが、ここで耳にしたのがパラグアイ特融の使いまわし、balanceadoです。
今日見せて頂いた水田では、1500haの面積で12,000トンのインディカ種のコメを田植え機を使って栽培するという極めてユニークな農場で、ウクライナ系パラグアイ人農家が、日本に視察に行った最に雨の中でも作業が可能な田植えという手法に感動して、紆余曲折の結果、韓国の田植え機を導入してコメ作りを行っているというもの。水田に苗を植えるという田植えは、日本米=ジャポニカ種であれば一般的ですが、いわゆる外米=インディカ種では珍しく、大いに感動しました。
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この米、籾付の状態を10とすると、脱穀して籾を取ると8になり、更に精米して糠を取ると7になるということで、籾は燃料に、糠はbalanceado=動物飼料になるとの説明でしたが、ここで出てきたbalanceadoという単語に「?」が出た訳です。
この単語、辞書で引いても「均衡の取れた」という意味でしか出て来ず、Google翻訳でもbalancedと訳されるので、英文に直しても意味が通じません。
先週たまたまabc紙に新型飼料工場落成の記事が掲載されていたので読んでみて下さい。
パラグアイ最南端のイタプア県での圃場視察の帰りに通った国道でも、飼料販売店がVenta de Balanceadoと大書してあり、改めてこういう表現があることに納得した次第。
ちなみに、糠は家畜だけでなくペットの餌にも混ぜて使われるそうで、ペットフードのこともBalanceadoと言うことを学習しました。
バランスの良い食事を摂ることは、人間だけでなく動物にも重要であり、こういう工夫が健康な人間と動物の食に貢献していることを知った充実の一日でした。
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